毒親から生まれたあなたへ２

毒親から生まれたあなたへ

あんまり早く大人になりすぎないで。

高校生の時（高2から高３）にかけて、ずっと一緒にいた女の子がいた。

親が似ていたり、病んでいる部分が似ていて意気投合して一緒にいるようになった。

自分の弱さを受けとめてくれるようですごく居心地がよかった。

その子の親は正真正銘の毒親だった。

子を束縛する癖にお前なんか生まなきゃよかったと暴言を放つ。殴る蹴るは日常茶飯事。ベランダからものを投げ捨てる。子供は二の次、不倫相手の男が優先。

あげたらきりがない。

その女の子も妙に大人びていた。高校生が好きそうなものには一切興味を抱いてなった。きゃぴきゃぴもしていないし、変に夢も見ない。あの年にしてはものすごく現実的だった。思い返せば社会につかれた大人の女のようだった。

大人になってよく聞く昔と中身は変わらないという言葉。

言葉は一つだけど、意味は二つあると思っている。

一つは心の中に少年心や、乙女心を残したまま大人になった純粋野郎。

もう一つは、早く大人になりすぎてしまったが故に大人になった今と昔があまり変わらない人。

毒親の元に生まれた子供のことを人は良くアダルトチルドレンと呼ぶ。直訳すると大人子供。毒親の元に生まれたことで早く大人にならざるを得なかった子供のことだ。

これは本当に悲しいことだ。いっぱい失敗しても許される時期に妙に冷静で冷めていて同級生を馬鹿らしいと冷めた目で見てた。

馬鹿らしい上等。その年でしかできないことがあるし、いっぱい失敗して周りなんか気にせず好きなことして、そうやって人は成長していくと思う。

だから絶対にあんまり早くに大人にならないで。